音声パソコンを訓練しているケース宅に行ってきた。

御歳80歳と言いながら、最近ずいぶん上達してこられた。以前に送った操作方法を記した手順書が効いているみたいだ。

写真でもわかる通り、左ての位置は「タブキー」である。エクセルのフォーカスを動かす時も、たとえばインターネットの閲覧時も左手の位置がタブキーに落ち着いたら、形はほぼ収まりつつある。本人曰く「探さなくて済むから」。だがしかし、それは、視覚障害者がキーボードでパソコンを操作する基本である。

その具合を意識し出したのは、良い傾向と言える。

エクセルの開始などはまだマウスに頼るが、エクセルの終了や上書き保存、終了はキーボードでもされるようになった。「できる」ではなく「される」である。ここは大きな差がある。

マウスからこうしたキーボードでのパソコン操作へシフトするには人によりけりだが、時間のかかる人もいる。わかっているとはいえ、なかなかそうはならない。でも、マウスから解放されたと言う人もいる。自分の見え方の変化に応じたパソコン操作の過程で葛藤もジレンマもある。でも、どこかで踏ん切りはつかないと前に進めない。

ちょっとの意識の差とはいえ、大きな一歩の訓練機会だった。

自己練習もされてあるようだ。

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