暑くもなく寒くもない澄み切った秋晴れの日に、叔母は旅立っていった。
先ほど、葬儀に参列した妹より、穏やかな善き日につつがなく葬儀と火葬を終えたと報告があった。
享年88歳。叔母は今頃、穏やかな笑みを浮かべているに違いない。両親と妹は明日帰福する。関東に行くなんて、叔母には悪いが、こんなことでもない限り、滅多にない両親。年老いた今なおさらである。銀座の服部時計店の前でも行って久しぶりの関東見物でもしてきたら良いのにと、勝手に思う。
母の兄妹ももう母1人となってしまった。事実上の年長者である。それは自身でもひしひしと感じている筈だ。もちろん、父がいるので、順番的には父が前に来る。
まあ、とりあえず無事に家に辿り着くまでは、気が抜けない。
また何かと騒がしくもなるが、我が家にも日常が戻ってくるに違いない。

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