私が普段実践している「視覚障害リハビリテーション」の成果や実践内容をそのまま持ち込んでも、餅屋は餅屋という様に、そこは福祉と教育、同じ視覚障害とはいえ、真の理解までは行き着かず、お声かけ頂いた当初は、随分頭を抱えていた。
ならば、講義内容の組み立てやネタの位置付けを、福祉サイドではなく教育に振ったところで組んで行く方が先生方が必要とする情報に近付くのではないかという考え方に辿り着いた。つまり、教育側に軸足を寄せたわけである。
講義とはいえ、ただ単にこちらの言い分をポカンと口を開けてきいてもらっても意味はない。折角の機会なんだし、私が講義する内容から、現場に戻った際、即実践できる様なお土産を沢山提供できる様な講義のネタを探しては組み込んで行った。
それが全8回足掛け16年もの間の福岡県教育センターでの講義の全容である。
何年かおきに買い替える自前のiPadを何にするか、何の機種で講義を実践しているイメージとするかから全てが始まる。
最後の方は、iPad miniにMacBook Airという組み合わせで講義を行った思い出がある。
リーフレットに日本弱視教育研究会など、すべてはより良い講義のためにと思っての資料集めの日々であった。
今となっては良い経験をさせて頂いたものである。

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