近年、リモートワークやオンライン医療の普及によって、「働く場所」よりも「どう働くか」が問われる時代に変わってきました。
この流れは、歩行訓練士の働き方にも影響を与えています。特に、組織に属さず独立して活動する“ひとり歩行訓練士”にとって、これは大きな転機です。
これまでの歩行訓練は、「対面で」「現地で」行うのが当たり前でした。けれど、今はZoomや動画、LINEなどのツールを活用すれば、遠隔でも初回相談や環境調整のアドバイスが可能です。
また、SNSやブログでの情報発信によって、これまで出会えなかった利用者や専門職とつながるチャンスも広がっています。
もちろん、リモートには課題もあります。契約、個人情報、責任の所在など、整えておくべき点は多いです。ですがそれを超えて、地理的な制約を超えた支援ができる意義は大きいと感じます。
「どこで働くか」ではなく「誰の役に立ちたいか」。
ひとりで活動するからこそ、柔軟に、そして新しい方法で支援を届けられる時代が来ているのだと思います。

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