視覚に不安を抱える方にとって、「一人で外出する」ことは、大きな目標であり、同時に大きなハードルでもあります。しかさぽでは、視覚リハビリに基づいた歩行訓練を行っていますが、近年注目しているのが**音と振動でナビゲーションする歩行支援デバイス「あしらせ2」**です。
この「あしらせ2」は、スマートフォンと連携し、進行方向や交差点の情報を音声と足元の振動で伝えてくれる画期的なツール。とくに曲がり角や信号前など、視覚情報が入りにくい場面でのサポート力は高く、歩行訓練で身につけたルートを“実際に活用する”ための頼もしい味方になります。
しかさぽでは、訓練中に実際のルートを一緒に歩きながら、マイルート登録(個別ルート保存)を活用することで、「訓練で覚えた道を、あとから一人でも歩ける」ようになるまでをサポート。利用者さんからは「白杖だけより安心できる」「案内があると落ち着いて歩ける」といった声が届いています。
歩行訓練士が付き添って行う段階から、少しずつあしらせ2を取り入れていくことで、無理のないペースで“ひとり外出の自信”を育てていけるのが最大の魅力です。
技術が支援を代替するのではなく、訓練の延長線として、生活をひらく補助線になること。
しかさぽは、そんなやさしいテクノロジーとの連携を、これからも大切にしていきたいと考えています。

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