「退屈な一般論しか言えない人」と「独自の意見を出せる人」。

この違いは、日々現場で何を見て、何を感じ、どれだけ自分の頭で考えているかに尽きると思います。

私は、視覚障害リハビリテーションの分野で、歩行訓練士として多くのご本人やご家族と関わってきました。その中で「本当に必要な支援って何だろう?」「この場面、既存の制度やツールでは補いきれないな」と思う瞬間が何度もありました。こうした違和感や問いが、しかさぽの商品の種になっています。

しかさぽの商品は、視覚障害のある方の生活の中での“ちょっとした困りごと”に向き合い、「これなら使えるかも」「こうだったら助かるかも」という現場の声から生まれました。ただの福祉用具ではなく、“その人の暮らしに寄り添えるもの”をつくりたい、という思いが根底にあります。

独自の意見やアイデアは、机上の空論からは生まれません。

目の前の誰かと向き合い、自分の中に問いを持ち続けること。

そしてその問いに、商品という形や研修、発信という形で「自分なりの答え」を返していく。それが、しかさぽの活動の原点です。

誰かの正解じゃなく、自分の経験から考え抜いたこと。

その言葉や行動こそが、本当の意味で人の心に届くのだと思います。

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