歩行訓練の現場では、支援者の経験や感覚が大切にされてきました。
「このくらい歩けるだろう」「そろそろ段差に気づくだろう」といった判断も、長年の積み重ねによるものです。
でも、しかさぽはそこにもう一歩、客観的な情報やフィードバックを組み合わせる工夫をしています。
たとえば、
歩行スピードや歩幅を数値で記録して、本人と一緒に振り返る。 曲がり角や段差での反応を、場面ごとに丁寧に分析する。 そして、歩行の様子を動画で撮影し、ご本人やご家族と一緒に確認する。
この「動画フィードバック」は、とても大きな力を持っています。
自分の歩き方を客観的に見ることで、「ここができた!」「ここはもう少し頑張ろう」と、
前向きな気づきにつながりやすくなります。
また、ご家族も一緒に見ることで、日常のサポートのヒントが増え、支援の質もぐっと高まります。
感覚だけでは見逃してしまう小さな変化も、データや映像を使うことで、きちんと拾い上げることができる。
それが、しかさぽの支援スタイルです。
支援は「なんとなく」ではなく、事実に寄り添いながら、やさしく育てるもの。
私たちはこれからも、利用者さん一人ひとりの「できた」の積み重ねを、
丁寧に、確実にサポートしていきたいと考えています。
焦らず、でも確実に。
しかさぽは、そんな歩行訓練を大切にしています。

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