視覚障害のある方を支援していて、日々感じることがあります。
それは、「選ぶ」という行為が、その人の人生にどれだけ大きな意味を持つか、ということです。
外出先でのルート、持ち物、暮らしの中の道具。
多くの人は無意識に選びながら生活していますが、視覚に障害があると、その選択肢自体が限られていたり、誰かが代わりに決めてしまったりすることも少なくありません。
でも、本当に必要なのは、“自分で選べる”こと。
それが、自分らしく生きる第一歩だと私は思います。
しかさぽの商品は、「これ、使ってみようかな」と思えるような、迷ったり、悩んだり、時には楽しめるようなツールでありたいと考えています。選択肢があることは、その人の尊厳を支えることにつながります。
“支援”は、選ぶ自由を奪うことではなく、むしろ選べるように環境を整えること。
そしてその先に、その人が自分らしい生活を描けるようになることを、私は願っています。


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