福岡市の人口は150万人を超え、九州の中核都市として医療や福祉も充実しているように見えます。しかし、視覚障害のある方々が「外を歩く」ために必要な支援――歩行訓練を担う専門職、歩行訓練士はわずか2人しかいません。
10年以上前からこの状況に大きな改善は見られず、支援の需要に対して供給が追いついていないのが現実です。
「歩行訓練を受けたいけれど、いつになるかわからない」「県外まで行かないと訓練が受けられない」そんな声もあります。
私たちが住むこのまちで、「歩きたい」と願う人の当たり前の希望が、支援者の少なさで叶えられない。これは見過ごせない問題です。歩行訓練士の増員、育成、そして地域配置の強化を、今こそ社会全体で考えるべき時ではないでしょうか。


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