福岡市は医療も交通も文化も整った都市です。しかし、その足元には、視覚障害のある人々の「歩く自由」が置き去りにされています。
歩行訓練士は2名のみ。利用希望者がいても、受けられるのはごくわずか。都市であっても、支援が届かない“空白地帯”は存在するのです。
この10年、全国的にユニバーサルデザインやインクルーシブ教育の推進が進みましたが、歩行訓練士の配置や養成数は大きく変わっていません。
「できないのは仕方がない」ではなく、「できるようにする仕組み」を育てる必要があります。
見えにくさがある中で、“歩くこと”を諦めてほしくない。支援の仕組みを、都市の中から問い直し、変えていく声を今こそ上げる時です。


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