2024年4月から、民間事業者にも「合理的配慮」の提供が義務になりました。この“合理的配慮”という言葉、どれくらいの方が実感をもって受け取れているでしょうか?

たとえば、飲食店に点字メニューがないこと。バス停の表示が読み取れないこと。これまでは「しょうがない」と思っていたことも、今は社会の側が調整すべきことになりました。

支援員や関係者には、この制度の意味を現場に落とし込むことが期待されています。利用者の立場から困っていることを伝える。それをどう配慮すればいいか、関係機関とつないでいく。“声に出していいんだ”という実感が少しずつ広がっていくことが大切です。

合理的配慮は「特別扱い」ではありません。見えにくさがあることで“当たり前”が失われないように――そんな社会がようやく始まっています。

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