視覚障害者支援の現場に、AIの力が少しずつ広がり始めています。

かつては点字や拡大読書器、ガイドヘルパーが中心だった支援も、今ではスマホ一つで情報を読み取り、音声でガイドしてくれる時代になりました。

たとえば、AI画像認識アプリは、目の前のメニューや書類を読み取り、利用者が自分で必要な情報を得られる手助けをしています。さらに、音声アシスタントや対話型AIは、日常の悩みや予定の確認などもサポートしてくれます。AIナビゲーションも進化し、歩行訓練士の支援と組み合わせて、安全な移動を支える新しい道具となりつつあります。

もちろんAIがあれば支援が不要になるわけではありません。むしろ、支援者はAIを活用する利用者をサポートし、一人ひとりのニーズに合わせた柔軟な支援が求められるようになってきました。AIは「できる」を広げる道具であり、その活用を一緒に考え支えるのがこれからの支援者の役割です。

しかさぽでも、AI音声ノートや読み上げアプリなどを活用した訓練の工夫が始まっています。技術と人の支援が重なり合うことで、視覚障害のある方がより主体的に、自分らしい暮らしを選べる未来が少しずつ形になっています。

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