視覚障害リハビリテーションの課題は、支援そのものの提供だけにとどまりません。地域の中にある「知られていない」こと、「理解されにくい」こともまた、大きな壁です。
この壁をやさしく崩していく鍵となるのが、移動オフィスカーです。市役所前やショッピングモール、道の駅など、日常の生活圏に車ごと支援を届けることで、視覚障害者支援の現場を“まちなか”に可視化できます。
「何をしているの?」「どう関われるの?」そんな対話のきっかけが生まれることで、地域に関心の輪が広がります。子どもから高齢者まで、多世代が足を止める場となり、ガイドヘルパーやボランティアの育成にもつながる可能性があります。
支援は、専門職だけが担うものではありません。まちぐるみで支える体制こそが、インクルーシブな社会の土台となります。移動オフィスカーは、支援と地域をつなぐ架け橋として、これからの共生社会の形をつくっていくのです。


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