―ダイレクトカーズ・トリップシェルターが担う、ICT支援拠点という新たな使命

近年、地震・豪雨・台風といった自然災害が全国各地で頻発しています。避難所や一時避難先での情報取得、安否確認、生活再建へのアクセスは、障害のある人にとって深刻な“情報格差”と“孤立”の要因となりがちです。

そこで注目されるのが、ダイレクトカーズ・トリップシェルターをベースにした「移動式ICTサポートセンター車両」。これは、日常の視覚障害者支援のみならず、災害発生時には**“現地に出向く支援拠点”として機能するモビリティユニット**です。

この車両の最大の特長は、「即応性」「独立性」「多機能性」。

バッテリー電源、ソーラーパネル、換気・冷暖房設備、収納型ワークスペースが完備されており、停電下でも通信機器の充電・操作支援・情報提供が可能。衛星通信やモバイルWi-Fiを併用すれば、避難所でインターネットを使った行政情報の閲覧、安否確認アプリの操作補助など、災害時にこそ必要なサポートができます。

加えて、視覚障害者にとって心強いのは、慣れた支援者が「動く拠点」として現地に来てくれる安心感。避難所においては周囲の情報が目に入りづらく、声掛けも得られにくい状況の中で、この車両はまさに“ピア・サポートとICT支援の駆け込み寺”となり得ます。

さらに、平時は歩行訓練やICT訓練の場として活用し、災害時には即時切り替えで支援拠点へと変貌する――この「二刀流」運用こそ、トリップシェルターが持つ真価です。

「ICTはライフライン。移動拠点は支援の生命線。」

福祉と防災、その両方に応えるモバイルベースとして、トリップシェルターが今、地域福祉の新たな地平を切り拓いています。

イメージ画像です。

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