社会福祉士の数は年々増え、令和6年3月時点で全国の登録者数は約29万9,000人となっています。高い専門性と国家資格を有する専門職として、多くの方が現場で活躍していますが、実際に福祉の仕事に従事している「現任者」はそのうち約16~17万人、つまり約3人に2人の割合といわれています。

では、その社会福祉士たちは、主にどのような分野で働いているのでしょうか?最新の調査によると、最も多いのは高齢者福祉分野で、全体の約39%を占めます。特別養護老人ホームやデイサービスなどで、相談援助や生活支援に従事しています。

次に多いのが障害者福祉分野で、約18%。障害者支援施設や就労支援事業所などで、利用者の生活や就労支援を担っています。そして3番目が医療分野(約15%)で、病院等で医療ソーシャルワーカー(MSW)として、患者さんの退院支援や社会資源の調整など、生活に寄り添う支援を行っています。

このように、社会福祉士の仕事は施設や病院などの“中”で行われることが多く、制度や人との橋渡しをする役割が期待されています。数字を見ることで、私たちの社会にどれほど多くの福祉の専門職が関わっているかが見えてきます。今後、地域での活躍や新しい分野への広がりにも注目していきたいところです。

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