「子どもが学校に行きたがらない」「家庭のことで悩んでいるようだ」――そんな声に真っ先に気づき、学校と家庭、地域をつなぐ存在が“スクールソーシャルワーカー(SSW)”です。
しかし今、その担い手が全国的に不足しています。
文部科学省の統計によると、2022年度時点で全国に3,200人あまりのSSWが配置されていますが、全国の中学校区の約16%では、いまだ支援が行き届いていない現状です。
SSWのほとんどは非常勤。週3時間だけ学校に来るという働き方が主流です。
教員からは「顔を合わせる時間が少なすぎて連携がとれない」という声も。
加えて、交通費も自己負担、収入も不安定。
「子どもを支えたい」という思いだけでは続けられない、そんな労働環境が多くの人材を遠ざけてしまっています。
それでも、変化の兆しは見え始めています。
いくつかの自治体では常勤のSSWを配置し始め、国も配置数の拡大に向けた予算を増やしています。
専門職としての役割と価値がようやく認知されつつある今、支援を“つなぐ”人の環境を整えることが、子どもたちを“支える”未来につながるのではないでしょうか。
しゃかさぽは、社会福祉士として、こうした学校支援の現場にも大きな可能性を感じています。
子どもの声に耳を傾ける人が、もっと増える社会へ――。
制度のすき間を埋める存在であり続けたいと願っています。


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