学校の中に、福祉とつながる“玄関口”があるとしたら──それが「スクールソーシャルワーカー(SSW)」です。

いじめ、不登校、家庭環境の課題、そして貧困や虐待といった背景を抱える子どもたちが増えるなか、SSWは学校と地域、そして必要な支援制度をつなぐ大切な存在です。

しかし今、その仕組みが追いついていません。

SSWは全国に約3,200人。支援対象の学校数は2万校を超えますが、活動実績のない中学校区もまだ16%。そのうえ、勤務は「週3時間」の非常勤が大多数です。

「話したくても、会えるタイミングがない」

そんな声が、子どもや先生の間から聞こえてきます。

そもそもSSWの多くは非正規雇用。交通費も自腹で、報酬水準は副業前提とも言えるレベル。

資格も経験もある人ほど、現場に長く関わり続けるのが難しい仕組みになってしまっているのです。

それでも、全国では少しずつ常勤化の動きが広がっています。名古屋市では常勤のSSWを雇用し、一定の効果も報告されています。

子どもたちを守るには、支援の“人”だけでなく“仕組み”が必要です。

制度と制度のすき間に落ちてしまう子どもが一人でも減るように。

しゃかさぽも、地域のつなぎ手としてできることを見つめ直していきたいと思います。

イメージ画像です。

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