医療の世界では「治す人」と同じくらい、「つなぐ人」が必要です。

医療ソーシャルワーカー(MSW)は、まさにそんな“つなぐ役割”を担う専門職。病院で治療を受ける患者さんの社会的な悩みに耳を傾け、退院後の生活や福祉サービスの調整などを行います。

全国では、病院や診療所に約2.8万人のMSWが働いています。しかし実際は、1人で数十人のケースを抱え、休みなく奔走しているMSWも多いのが現実です。

「社会的支援が必要な人ほど、時間も手間もかかる」──そんな矛盾を抱えながら、彼らは日々、現場と地域をつないでいます。

今後、地域包括ケアの進展により、医療と福祉の連携が一層重要になります。MSWはその要とも言える存在。にもかかわらず、待遇や人員配置はまだまだ追いついていません。

しゃかさぽは、支援が必要な人が、医療の場でも置き去りにされないよう、福祉との橋渡しがなされる社会を願っています。

「誰かがいてくれてよかった」──そんな声の裏には、MSWの姿があります。

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