「役職定年がなくなる時代」に必要なのは、スキルの“再定義”

近年、「役職定年制を廃止する企業が増えている」というニュースが注目を集めています。これまで60歳前後で管理職を外れる制度が一般的でしたが、企業はその枠を取り払い、ベテランの力を活かす方向にかじを切り始めています。

一見、働き続けられる環境が整うようにも見えますが、裏を返せば“年齢による保護”はなくなるということ。これからは、年齢や肩書きではなく、「どんな力を発揮できるか」が問われる時代になっていきます。

しゃかさぽとして感じるのは、「経験を活かす」ことの再定義が必要だということです。長年の実績や職場の信頼は確かに財産ですが、それを言語化し、具体的なスキルとして棚卸しできるかどうかが、働き続けるうえでの新たな鍵となります。

役職に縛られず、自分の得意や強みを社会とつなぐ。そんなキャリアのあり方を一緒に考えること、それもまた私たち社会福祉士の役割だと思っています。