世界最年少ビリオネアとなった28歳の若き起業家が語った「無知は成功のカギ」という言葉が印象的でした。私たちは日々、経験や知識を積み重ねながら支援を行っていますが、ときにその「知っていること」が、新しい発想や挑戦を妨げる壁にもなります。
この起業家は、業界の常識を知らなかったからこそ大胆に踏み出せたと言います。視覚障害リハビリの現場でも似た場面があります。たとえば、「白杖訓練はこういう順序でやるもの」という固定観念を持たず、利用者さんと一緒に「この人に合う方法」をゼロから探す。その柔軟さが、驚くほどの成果を生みます。
もちろん、知識や経験は必要です。しかしそれに頼りすぎず、「わからないから聞く」「やってみて考える」という姿勢こそが、支援の幅を広げるのです。完璧に準備してからではなく、まず一歩踏み出す。そこから学び、修正し、成長する――。それは事業やビジネスだけでなく、日常の支援活動にも当てはまる大切な考え方だと思います。


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