日本の夏は年々暑さを増し、今年のように梅雨が短くいきなり真夏に突入したような感覚を覚える方も多いのではないでしょうか。四季の移ろいが曖昧になりつつある中で、歩行訓練のあり方も「夏仕様」に工夫が必要になっています。

まず大切なのは訓練の時間帯です。真昼の直射日光やアスファルトの照り返しは体に大きな負担をかけます。そこで、早朝や夕方など比較的涼しい時間に訓練を設定したり、一度に長時間歩くのではなく、20〜30分程度の短い訓練を複数回に分けることが効果的です。

次に暑さ対策。ネッククーラーや冷感タオルなどの冷却グッズを活用し、休憩場所やコンビニ・カフェといった「涼める拠点」をルートに組み込みます。また、水分補給のタイミングもあらかじめ練習に取り入れ、立ち止まって給水する流れを習慣づけておくと安心です。

安全確認も欠かせません。夏は草木が伸びて歩道が狭くなったり、工事が増えたりと環境が変わりやすい季節です。出発前に周囲の状況を確認し、熱中症の前兆となる「足のだるさ」や「めまい」に気づける感覚を一緒に養っていきます。

さらにデジタルツールも活用できます。気象アプリで気温や紫外線を事前に把握したり、音声ナビで休憩スポットを確認するなど、ICTを取り入れることで安心感が高まります。

しゃかさぽが目指すのは、「暑いから出かけられない」ではなく、「暑くても工夫すれば外に出られる」という前向きな選択肢を届けること。夏の歩行訓練を通じて、暮らしの中で自分らしく歩く力を一緒に育んでいきたいと考えています。

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