昔から「飲む点滴」と呼ばれてきた甘酒。冬の温かい飲み物という印象が強いですが、実は夏こそおすすめしたい存在です。江戸時代には、夏バテ防止のために庶民が甘酒を飲んでいたといわれています。その理由は、栄養価の高さにあります。

甘酒には、ブドウ糖、アミノ酸、ビタミンB群など、体を動かすためのエネルギー源や疲労回復を助ける栄養素がバランスよく含まれています。特にビタミンB群は、代謝を促進し、だるさや疲れを軽減してくれる働きがあります。また、食物繊維やオリゴ糖も含まれており、腸内環境を整える効果も期待できます。

暑さで食欲が落ち、十分に栄養をとれない時期に、甘酒は体にやさしく栄養を補給できる飲み物です。まさに「飲む点滴」と呼ばれるにふさわしい存在といえるでしょう。さらに、米麹から作られた甘酒にはアルコールが含まれないため、子どもから高齢者まで安心して楽しめます。

ただし、甘酒は自然の甘みがあるため、カロリーもゼロではありません。飲みすぎはかえって負担になることもあるので、1日1杯を目安にするのがおすすめです。冷やしても温めてもおいしくいただけるので、季節や体調に合わせて取り入れてみましょう。

夏の疲れや食欲不振を感じたとき、甘酒は心強い味方になります。今年の夏は、冷蔵庫に甘酒を常備して「飲む点滴」の力を体験してみませんか。

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