就職や転職の場面で、面接は避けて通れない関門です。そこで「この人と働きたい」と思ってもらえるかどうかは、スキルや経歴だけでは決まりません。田端信太郎氏は「面接開始10分で欲しくなる人」の特徴を語っていますが、その中身は私たちが日常の人間関係を築くうえでも大いに参考になるものです。
まず重要なのは第一印象。清潔感のある装い、相手に伝わる雰囲気づくりは、短い時間で信頼を得るための入り口です。さらに、面接を「答える場」ではなく「自分から仕掛ける場」として捉え、主体的に会話を広げられるかどうかも大切な要素です。
また、自分の強みを簡潔に言語化し、「私はこれができ、こういう価値を提供できる」と相手に伝えられる力は欠かせません。それによって、面接官は「この人に任せたい」という具体的なイメージを持つことができます。
そして印象を大きく左右するのが双方向的なやりとり。ただ質問に答えるだけでなく、逆に面接官に質問を返し、キャッチボールのような会話をつくることで、一方的な審査の場が「共に未来を描く対話」へと変わります。
最終的に面接官を動かすのは、経歴以上に「この人と働いたら面白そう」というワクワク感。熱意や人間性が相手を惹きつける最大の武器になります。面接の場は、自分を売り込むだけでなく、共に未来をつくる仲間としての姿勢を示すチャンスなのです。


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