スマホをめぐる議論には、「子どもにはまだ早い」「依存が怖い」という声が根強くあります。しかし、それを理由に一律禁止することで、かえって日本の子どもたちの学ぶ力を奪っているかもしれません。
世界では、すでにスマートフォンを「学びのツール」として活用する方向へ舵を切っています。欧米やアジア諸国では、授業の中で端末を使い、情報を調べたり、仲間と共有したり、創造的に発信する力を育てています。
一方、日本では「禁止」によって、家庭環境による差がそのまま学習格差となり、情報リテラシーの低下を招いています。つまり「守るためのルール」が、未来を閉ざす壁になっているのです。
今こそ必要なのは「どう使うか」を教える教育。正しい情報の扱い方、オンラインでの礼儀、そしてテクノロジーを人の幸せに活かす力を、子どもたちが体得できるよう導くことです。
スマホ禁止のままでは、世界の教育潮流に取り残されてしまいます。未来の日本を支える子どもたちに、デジタル社会を生き抜く力を—その一歩を、学校と大人が共に踏み出す時です。


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