ロービジョン者の移動支援が、いま世界的に大きく進化しています。かつて「白杖と経験」に頼っていた外出が、AIとIoTの力でより安全に、自由に広がろうとしています。

海外では、超音波センサーを備えたスマート白杖「WeWALK」や腕時計型の「Sunu Band」が実用化され、障害物や距離を振動で伝えます。さらにAIナビ搭載の眼鏡「Envision Glasses」や「OrCam MyEye」は、文字や顔を読み取り、音声で知らせてくれる頼もしい相棒です。

日本でも、音声ナビアプリ「ナビレコ」やAI白杖「seeker」、ビーコンを使った屋内誘導など、実証実験が続々と始まっています。特に福岡市では、点字ブロック×AIカメラの組み合わせによるスマートシティ化が進行中です。

これらの技術は、単なる「便利さ」を超え、「行きたい場所に自分の力で行ける」自立の支援に直結します。歩行訓練士の伴走とAIのサポートが融合すれば、ロービジョン者の外出はもっと楽しく、もっと自由になります。

これからのリハビリは「技術」と「心」の二本柱。AIとともに歩く時代が、確かに始まっています。

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