担い手不足解消！未来のガイドボランティアの新しいかたち

視覚障害者の外出支援に欠かせない「ガイドボランティア」。しかし、近年は高齢化や地域活動の担い手不足により、その数は減少傾向にあります。けれども、悲観するだけではありません。いま、ガイドのあり方そのものが変わろうとしています。

未来のガイドボランティアは、「技術」「多様性」「共創」の３つをキーワードに進化します。

まず、技術の進歩。スマートグラスやAIナビゲーションが、歩行ルートや障害物を音声で伝え、ガイド経験の浅い人でも安心して支援できるようになります。さらに、オンライン研修やVR体験で、誰でも自宅からガイド技術を学べる時代に。

次に、多様性。若者だけでなく、子育て世代、退職後のシニア、さらには視覚障害当事者自身が「相互支援」の形で参加するなど、ガイドの裾野が広がりつつあります。

そして共創。単に“連れていく”のではなく、“共に歩く”という関係性が生まれています。地域のイベントや観光案内、災害時の避難サポートなど、ガイドの役割は社会全体を支える活動へと拡張しています。

ガイドボランティアは「特別な人の仕事」ではなく、「誰もが担える地域の力」。

AIと人の温もりが融合する未来には、“歩くことを通じて人がつながる社会”が待っています。